「ゆっくり」「いろんな正解」を味わうこと
- 2020年5月8日
- 読了時間: 2分
小学生の頃に出会った、ミヒャエル・エンデの『モモ』。
私が生きる上で大切にしている本のうちの1冊です。

モモは灰色の男たちから、人々から奪われた豊かな時間を取り戻すのだけれど、
その道すがら、カメのカシオペイアと逆さま小路で反対向きになって、
ゆっくり、ゆっくり歩くシーンがある。
すると、二人を捕まえようと急いで駆けてくる灰色の男たちは逆にスローになってどんどん置いてけぼりになり、ゆっくりゆっくり反対向きに歩く二人は、マイスター・ホラの場所へとどんどん近づいていく。
普段の私は、ゆっくり進むことが、実は本質への一番の近道になっていることに気づけない
灰色の男たちと一緒だなと思う。
子育てでも
たくさん、焦ったり、イライラしたり。
無意識の「もっと、たくさん、早く」のシャワーを
口に出ていなくても、子どもに伝えてしまってる時がたくさんある。
私の空気を読んで、「怒っちゃダメ!」「優しいママでしょ」と泣かれてしまう。
こどもって、なんでこんなにわかってしまうんだろうと吃驚する。
誤魔化せない。
真剣に、人生をかけて向き合うしかない存在。
自分の弱さも、至らなさも、どんどんバンバン突きつけてくる、有難い存在。
人が生きることの本質が何かを、いやでも考えさせられる機会をくれることに、感謝です。
パッとできることをたくさん増やして、それでどうしたいの?
既にある「正解」を順調に、パッと答えられる、つくれるようにして、一体何になるの?
そこに、親としての本質はないように思う。

新婚旅行で訪れたミュンヘンで、エンデのお墓を訪ねた。
お墓にいるカシオペイアの甲羅に刻まれた「恐れるな」の一文。

「ゆっくり」を恐れてしまう私、「唯一の正解」を求めてしまう私を認めよう。
そして、「ゆっくり」「いろんな正解」を味わえる自分になっていこう、少しずつ。
最近そんなことを思います。まず、私から、変わっていこう。
人はいつからでも、変われるんだから!
子育てで大切なことは、この2つ。
じっくりと時間をかけてしか育めない感性、
世界の謎への好奇心、Sense of wonderの種を播くこと。
そして、
こどものpassionの在り処を見つけるための応援をすること。

ゆっくりとしか進めないところにこそ、親の価値も、人間の価値もあるのだとすれば、
セッカチに正解を出しがちな私にとって、子育てはものすごい修行になるのだと思う。
日常に流されてすぐに見失ってしまう大切なことを書き留めて、
戻るべきピースフルな自分の心の内側の道標になりますように。





















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